アロマテラピーの世界では、ケモタイプという考え方が存在しておりまして。
入門編アロマだと、だいたいここの部分はすっ飛ばして「楽しく、試して!」って感じが多いかもしれないですが、少し勉強を進めると絶対に出てきます。

言ってみたら、アロマテラピーの研究が進んだ早いうちから「ケモタイプ」という考えを元に臨床・実験は進んでいた(教科書によると)ので、人体に使うには、決して避けて通れるところではないと思っちゃうんですよ。

じゃ、ケモタイプって何?

って事だよね。説明を全部省いて、結論だけを言おう・・・そう、さらっと言おう。

YOU! どんな成分で出来てるか、分かって使っちゃいなよ!

初心者さんから、プロの方まで楽しく学べるNARD JAPANアロマアドバイザーのクラスでは
Rosmarinus officinalisのケモタイプがカンファータイプとシネオールタイプが学びに出てきます。

この二つ、成分を見比べると主要成分がほぼ一緒。
入っている割合の違いで別々の精油として存在しているわけなんですよ。

精油の勉強をしている時に「成分から読み解こう」という練習をしたりするんだけどね。
同じ成分だから、同じように考察できちゃうわけよね。

モノテルペン炭化水素に抗炎症作用、鬱滞除去作用
酸化物の1.8シネオールに抗炎症作用
ケトン類のカンファーに筋肉弛緩作用

と見つけたら「肩こり腰痛に良さそう〜」

酸化物の去痰・抗カタル、免疫調整、抗ウィルス作用
モノテルペン炭化水素の抗ウィルス作用
ケトン類の去痰、粘液分泌促進作用

を見つけたら「風邪の予防に良さそう〜」

カンファータイプもシネオールタイプも、肩こりにも、風邪予防にも使えそうだ!って考えが及べば言いと思うのです。
で結果、事典や、参考書などで比較してみると・・・

シネオールタイプの方が、やっぱり呼吸器系、感染症予防に使われる事が多いんだなあ。
カンファータイプの方が、肉体回復に使われる事が多いんだなあ。

って事なんだけど、これはもう誰かが研究してくれた結果や経験値だからね。

結論だけを知っていると、ローズマリーシネオールタイプは「感染症」以外の使い方ができなくなっちゃう〜。みたいになっちゃうよ〜。って事なんです。

危険を理解して使う事

答えが一つしかないならまだしもですけど、これの最大と言っても過言ではないデメリットは・・・

使いきれない

だけではないですけど、これもすごく私にとってはデメリット〜。
植物がどれだけのエネルギーを注いで精油になってくれているか考えると、最後の一滴まで大事にしたいものだからね。

学び進めているベテランセラピストさんが「カンファータイプしか持ってない」と言う話を別の生徒さんが聞いていて「ええ!」となりました。

カンファータイプは、ケトン類の危険性が出てくるので、あえてカンファータイプしか持たずトリートメントをしている事は意外だったかもしれないです。

まあ彼女のトリートメントスタイルを考えれば、そちらを選んだのは納得!です。確かにケトン類の毒性を考えると、最初は、一瞬躊躇してしまうかもしれないけれど。

でね、いつも思うんです。

ケトン類は、使いたいメリットがデメリットを上回ってるから商品になっているんじゃなかろうか

毒の塊なら、使わないよね。
それを上回るメリットがあるから、気をつけて使おう!って感じなわけだと思うわけさ〜。
そして、それを理解してベテランセラピストさんは経験を積み重ね、いざという時の一本になると確信しているってわけなのですね。もちろん、危険を回避するための注意を払ってね。

ケモタイプって、ちゃんと使い分けする。そして安全性を考慮するためには、とっても必要な情報なんだよね。

ローズマリーのこと

そして、ローズマリーの精油。ケモタイプは2種だけではなく、「精油の安全性ガイド」によると8種類出ております。私の使うメーカーは4種あり、そのうちの1種は安全性ガイドに載ってないので、まだあるかもしれないですね。
そのうちケトン類の毒性が出るものがいくつかありますが、シネオールタイプはケトン類以外の注意事項が記載されています。(3歳児以下への使い方です)

そしてそして・・・
ローズマリーの様々な文献に関しては、どのケモタイプで研究しているのか

わかりませ〜ん

って記載も。

おもしろくない?

アロマってそんな感じで、全てが分かってるわけではない。
もうねえ、一生、わからないと思う〜。

だから、自分で危険を察知して、目的に合っているか考えて、経験を重ねて、

いい感じ〜

を見つけていかないとね。

と言うわけで、どっちのタイプを皆さんは使いますか?

ローズマリーが、イキイキしてます↓

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